3.3.14

水兵リーベ僕の船、Yes, I have a number

数字も元素記号も年号も、覚えるのは一苦労。
記憶が穴ぼこだらけなのは、いまに始まったことではないのです、私の場合。


先日、夫とご飯を食べながら、最近塩分を控えている彼に「塩分を控えるのも大切だけど、塩分を身体の外に出す働きをする『カリウム』を摂取することも大切なんだって」とにわか知識をひけらかしたら、「へっ? 『カリウム』ってなに?」とすっとぼけた返事。

「えっ、『Kalium』知らないの? 元素記号の『K』だよ。『水兵リーベ僕の船』って知らんのか、君はァー?」と問うと、「んんん? (iphoneで急いで調べる)あ、あぁ、なーんだ、『ポタシウム』のことかぁ」ときたもんです。

「ポタシウム」と呼びながら、元素記号は「K」。ほかにもこういうのはたまにあって、「ナトリウム」も英語では「ソディウム」。なんでも「ソーダ」からきた言葉なのだそうです。「ソディウム」と言いながら元素記号は「Na」。ややこしいったらないです。

ほかにも「マーキュリー」が水銀。水星=マーキュリーでわからなくはないですが、元素記号「Hg」にしてマーキュリー。「日本語ではマーキュリーってなんなの?」と聞かれ、「そのまんまよ、『Hg』そのまんま。『ハイドロ(H)』で『銀(g)』だから水銀」(銀は嘘です、念のため)などと。

「水兵リーベ僕の船」は、同年代の方ならきっと似たような覚え方をされたと思いますが、元素記号表を丸暗記するための語呂合わせです。いま思えば「シップスクラークか」ってなんだよっ、という感じの、まったくもってひどい終わり方のこの語呂合わせ、覚え方の文言を覚えていても、実際紙に正しく書くことができません。

同様に、つづいて円周率の話になり、「いやー、円周率っていったら、3で小数点以下は、『一夜一夜にひとみごろ』だわよ」と自信満々に言い放ったら、夫から、「それは違う」ときっぱりと否定され、ショックを受けながら調べたら、「一夜一夜にひとみごろ」は、「√2」でした。同じく「富士山麓にオウム鳴く」がなんだったのか、忘れてましたが、これは「√5」。

覚え方を覚えていても、それがなにするのかをすっかり忘れてしまっては、意味がないですよね。

英語にはそういう語呂合わせがないのか、と思ってネットで調べてみたら、円周率は「Yes, I have a number」なのだそうです。なんじゃそりゃ、と読み進めると、キーとなるのはそれぞれの単語の文字数。「Yes(3), I(1) have(4) a(1) number(6)」で、3.1416となるらしいです。

といっても、夫(現在50歳)の年代では、そういう覚え方はなかったとのこと。最近はそういうふうに教えるのでしょうか。

それにしても「りかちゃんはさみしいの」って、なんだったかなぁ……。


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