28.12.06

会社の目的

現在、日本の雑誌に向けての、
ヨーロッパ3都市の共同プロジェクトが進行中です。
ミラノとパリにお住まいのライターさんの協力を得て、
進行管理をしながら、同じ内容の取材をすることになっています。

実は、会社形式にした最大の理由は、
こういう仕事をしたかったからなので、
この手の共同プロジェクトのお仕事が入ってくると、
本当に会社にしてよかったなあ、と思います。

日本の出版社さんは、
星の数ほどいる海外ライターのなかから、
どうやって信用できる人を探せばいいのか、
なかなか頭を抱えていると思うのです。
海外に住んでいる日本人、ということで、
「日本語書けます・話せます」ということで、
「単純に文章を書くのがすき」というだけの人が、
ライターになってしまうケースも少なくありません。
しかし日本でのライターや編集者経験がないために、
どうしても日本の編集部との常識がズレてしまい、
日本側は、顔が見えないだけにハラハラ・・・という
事態に陥ることも多いようです。

国が違えば、事情も変わります。
私たちもロンドンにいるので、それは理解できます。

でも、日本の業界事情も理解した上で、
どこかで上手に妥協点を探していく必要があります。
妥協点というと聞こえが悪いなら、
調整を入れていく、とでも言いましょうか。
コミュニケーションを上手にはかって、
こちらの状況を説明して理解していただいた上で、
日本の編集部とチームとして仕事していけるような、
そういう会社になっていきたいな、と思っています。

編集者として育ててくれた先輩たちがあってこそ、
私自身も、今の状態にあるわけなので、
これからは、今までの借りを少しずつ返していく番かな、
という思いがあります。
ヨーロッパで経験はあまりないけれど、
ライターになりたい、カメラマンになりたい、
という人たちを、ちょっとおこがましい
言い方かもしれないですが、
育てていけたらいいな、と思うのです。

日本の出版業界は、安心して任せられる
海外のライターとカメラマンを必要としている、
けれど、それにふさわしい人材がまだ揃っていない、
ならば、そういう人材を創出するお手伝いを
少しでもできたら・・・というところで、
我々の社会的意義も出てくるかなあと思います。

出版業界に育ててもらった恩というか、借りの部分は、
そういったかたちで、少しずつお返ししていけたらなあ
と、心の中ではかなり強く思っているのです。

だからこそ、会社はつぶさないように、
大切に育てていかなければ!
来年は、試練と忍耐の年になりそうですが、
腹をくくってがんばる所存でいます。
皆さま、どうぞ温かい目で見守ってください。

★今日の一枚★
ribon











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